Webサイトの集客力を高めるには、SEOすなわち検索エンジンを運営する側の思惑を汲み取ることが重要となります。ユーザーを第一と考えて、検索して訪れた人の悩みや問題を解決したりそのヒントを提供することが基本理念です。またユーザーが求める体験が得られることも、サイトの果たすべき役割として提示されています。それらを踏まえてSEOの施策を考えるのであれば、記事のオチを最初に持って来るという方法は有効です。
トラブルを解決したくてサイトに訪れる方は、早く結論が知りたいのが心情です。急いでいる人には早めの結論を、答えだけでなく上でその事情や理由を知りたい人にはそのオチの後に続く文章を見てもらうようにします。普通であれば結論は最後に持ってくるものと考えるでしょうが、ビジネスの現場でもよく要求される論理的思考の面から考えればオチを先に伝えた方が実にスムーズです。せっかく提供するのであれば最後まで読んで欲しいと考えがちですが、急いでいる人は結論を後にしたところでそこまで飛ばして読んでしまうので結果的には同じになってしまいます。
むしろ次々とスクロールしても答えが見つからず、離脱されてしまう可能性が高くなるため逆効果です。急ぐ人に親切な構造を、ゆっくり読んでくれる人には豊かな体験をといったように層ごとに分かれる需要を満たす構成がベストと言えます。そのためには章ごとの要約を補う見出しを作ったり、適切に箇条書きを使うという方法も活用すべきです。よくSEO施策としてこういった方法が提案されますが、ただ言われた通りに見出しや箇条書きを使っても効果は発揮されません。
読みやすさや訪れる人の属性ごとにマッチする構成を用意してこそ、本領を発揮できるテクニックと言えるでしょう。